自分がバージョンアップさせたパーツが、毎回毎回実装される。そこにたまらない達成感がある。

担当は、クルマのエンジンの音と振動の評価。実際にエンジンをまわしてみて、どのくらいの音と振動があるかを測って、その改良を設計部門に提案していくのが私の仕事です。
音の改良は実験と評価の繰り返し。でもその試行錯誤が音の改善につながったときは、やはりうれしいですね。

例えば、燃焼室内に空気を送ったり排気したりするバルブがあるんですが、以前から課題となっていたそのバルブ音の発生を見事に抑えることに成功したことがある。
ギャップセンサーでバルブが実際にどう動いて、どういうときに音を出しているのかを測定して、原因が何なのかなんとか特定できた。

じつはバルブとバルブが当たるリフターという部品の接触面がフラットだったため、バルブが傾いて押されて変な音を出していたのだ。原因はわかったが、解決法がわからない。どうすれば音を抑えられるか何度も何度も絵に描いて、試験も何度も何度も繰り返した。

そしてある日、絵を眺めているうちにふとヤジロベエが頭に浮かんだんです。そうか、ヤジロベエってまん中に力がかかるのでバランスを保っていられる。ならば、フラットな接触面を球面状にすればバランスをまん中に保つことができてきっとバルブは傾かないはずだ…。
そのアイディアは見事に音を収めることに成功。製品化され特許も取得して、いまもなお主要部品として搭載され続けている。

いまの仕事は、ほとんど全部が生産に結びついている仕事なので、毎回毎回、達成感がある。新車が出るたびに自分が評価してグレードアップされた部品が実装されていくよろこび。そして自分の評価した部品がクルマの完成度を高めていく、そんな実感がたまらないんです。

大事にしている言葉は、「とにかく、やれ。思いついたら、まずやってみる」。実際、毎回毎回失敗しているわけだし、細かいものまで数えれば切りがないほど。でもそういうのも含めて全部自分の糧になっている。思いついたら失敗を恐れず、とにかくやってみる。
やって、やりつくして、はじめて達成感というものはついてくるものだと、私は思う。

社員が語る「ぶっちゃけトーク」

佐藤 昭彦 (株)SUBARU 出向 エンジン評価実験担当高橋 昌也 西東京技術センター 元:エンジン設計担当栗原 亜友美 本社 人材開発室 元:エンジン設計担当勝又 航太 新日空サービス(株)出向 施工管理担当木村 泰樹 オートモーティブエナジーサプライ (株)出向 電気自動車バッテリー開発担当